一寸の虫にも五分の魂

近頃の私は3日に一度のペースでベランダをくまなく掃除している。

理由はコチラ ↓ ↓ ↓

ベランダの赤ダニとの戦いは一見こちらが圧倒的有利に見えるものの、全くそんな事はない。向こうは数で攻めてきて、振り向けば奴がいる状態。一進一退の攻防は終わりが見えない。発生時期は7月頃までとはいえ、まだ丸っと二ヶ月はある。はぁ…。

今日も黙々と特製スプレーを噴射しながら、色んな事を考えた。

動物でも虫でも魚でも、無駄な殺生は極力避けるべきだと思いながら生きているし、地球は人間だけのものじゃないと頭では分かっている。なのにコレだ。赤ダニは潰すと赤い体液が服や壁などを汚すものの、一応害はないとされている。何の罪も無い赤ダニを、気持ち悪さに耐えられないという理由だけで退治しているのだ。

これは赤ダニ塚でも作ってやらねばというくらいの大虐殺。

赤ダニ。別名「タカラダニ」くん。

日本各地には動植物や昆虫、筆や包丁に至るまで、多種多様な生き物や物を弔う供養塚や供養碑がある。さすが八百万神の国。日本では何にだって神や魂が宿っているんだもの。生き物や物に感謝や懺悔の気持ちを抱いたなら、深層心理が働いて供養せずにはいられないのだ。きっと。

ふと、アース製薬虫供養を思い出した。アース製薬といえば殺虫剤や防虫剤を開発・販売する会社だ。研究所で製品開発の犠牲になった虫、消費者が製品を使用する事により死んだ虫達へ、鎮魂と感謝を捧げる意味で毎年行われている虫供養。業界団体でも虫慰霊祭なるものを実施しているそうだ。

一寸の虫は小さく弱い者の例えだけど、まさに一寸の虫にも五分の魂

ごめんね、赤ダニ。赤ダニ塚は心の中に。