春告ダニよ、また逢う日までさようなら
今日は赤ダニネタ解禁。気付けばこんなに書いていた赤ダニ記事。
- 赤い点々の正体は・・・ - 気分はノマド
- 一寸の虫にも五分の魂 - 気分はノマド
- 春告ダニ - 気分はノマド
- あぁ、猫可物件の少なさよ・・・ - 気分はノマド
- ちびサボテンの小さな花 - 気分はノマド
私と赤ダニとの闘いは日常化していたので、このブログが「赤ダニ日記」にならぬよう自粛していた。が、本日ついに完結編!
赤ダニについて簡単におさらいすると…
- 正式名称「カベアナタカラダ二」。「春告ダニ」と呼んでいる素敵な人もいる。
- 毎年4月頃~7月頃、日当たりのいいコンクリートやブロック塀などに発生する。
- 主食は花粉。
- 不快害虫だが健康被害の報告なし。但し、潰すと赤い体液が洗濯物などを汚す。
- 発見されている赤ダニは全てメス。
- 梅雨前までが活動期。卵を産んで死んでしまう。
私の声が天に届いたのか、ものすごく早く梅雨入りした近畿地方。
梅雨入りしたとされるのは5月29日頃。気温が上がり、5月20日を過ぎたあたりから彼女達(赤ダニ)の様子には徐々に変化があった。
まず、足の踏みどころもない程の数がいたのに激減した。お手製撃退スプレーを1日に何度も作らなければならなかったのが、3日に1本程度で足りるようになった。
そして、梅雨前なのに気温が上がり過ぎたせいか極端に動きがノロくなったのだ。日向ぼっこを楽しんでいる様子もなく、日陰で休んでいる赤ダニが増えた。
もちろんその動きの遅くなった赤ダニにも容赦なくスプレーを噴射した。
噴射したのだけれども。
わけのわからない感情が込み上げてきた。散々駆除しまくっていたくせに、赤ダニの短い命を目の当たりして、なんだか切なくなってしまったのだ。
毎日ベランダ掃除と駆除作業をし、洗濯物も外に干せず、猫にだって日向ぼっこさせてあげられない。迷惑で面倒で、早く居なくなってくれ!と心から願っていたのに。闘いは辛いだけで決して楽しいものではなかったのに。
赤ダニとの闘いが予想よりも一か月も早く終わりを迎える気配と、梅雨入り前の異常な気温の上昇には、生態系の危機まで感じてしまった。更には早い梅雨入りと季節外れの台風の発生で警報が出るほどの大雨まで降った。
私に駆除されなかった生き残りは、無事に産卵できただろうか。大急ぎで産卵したのかもしれない。私は多分このマンションに潜む赤ダニの数パーセントも駆除出来ていないと思う。きっと大丈夫だ。
あれ?居なくなって欲しいのに、私は何を心配しているのだ。
こんな事を心配するなんてどうかしている。
今日のベランダに赤ダニの姿はない。辛い駆除作業の日々とはおさらばだ。心底嬉しい。
それなのにだ。来年の春、赤ダニを見つけたらホッとしてしまいそうな自分がいる。
もうハッキリ言おう。
来年も私に春を告げておくれ、春告ダニよ。