「ロボット・ドリームズ」はハッピーエンド?

最近ちょこちょこ映画館に通うようになった。

こちら、天草市唯一の映画館、開館60周年を迎える本渡第一映劇。

       

昭和にタイムスリップしたような雰囲気がたまらない、なんと九州で唯一35㎜フィルム映画を上映している。見えますか、石原裕次郎や若き日の薬師丸ひろ子が。Wの悲劇、見逃した…

座席は全席自由席。シートが低めで座り心地がいいのもお気に入りポイントだ。

 

そんな映画館で先日、2024年11月からロングラン上映中の映画「ロボット・ドリームズ」を観てきた。

事前に知っていたのはセリフが無いアニメーション映画だということ。

数々の映画賞を受賞し、高評価を得ていること。

ひとりぼっちのドッグがロボットを購入して孤独な生活から解放されるも、海水浴場でロボットが錆びて動けなくなり、離ればなれになってしまうこと。ここまでは予告編で観てた。

そして私は今、犬とロボットのほんわかムービーだと軽い気持ちで観に行ったことを後悔している。観たことは後悔していない。むしろ本当に観て良かったと心から思える作品だった。ただ、ハッピーな気持ちで帰宅出来ると思い込んでいたために、こんなに余韻を引きずるとは思っていなかったのだ。

※この先、ネタバレを含みます。鑑賞予定の方はご注意を⚠

登場人物…いや、登場動物たちが繰り広げる日常は、人間のそれと変わらず、台詞はなくともすんなりとその世界観に没入できる。主人公も犬とロボットとして描かれてはいるけれど、表情や仕草から読み取れる感情は人間味あふれていた。

舞台はいつかのニューヨーク。

覇気の無い目をして味気ない食事をする孤独なドッグ。テレビショッピングで友達ロボットを購入したことからドッグの世界は一変する。ロボットと一緒にあらゆる場所へ出掛け、輝くような日々を送り始めた。

そして予告通り、ドッグと錆びたロボットは海水浴を楽しんだ日を境に離ればなれになってしまう。会いたさを募らせるも会えない。そして、再び会うことが叶わぬまま過ぎてゆく時間の中で、互いに別の大切な存在と出会う。その出会いが生きていくために必要な出会いであったと言っても過言ではないのだけれど、ドッグとロボットが別々に前に進んでいくことの描写が切なくて、結果的にどちらも幸せなのに苦しくなった。

ラストでもう一度、お互いの時間が交差する。

偶然ロボットがドッグを見かけ、会いたい気持ちを抑えきれず飛び出しそうになりつつも、お互いの現在の相棒を想い、会わずに存在を匂わすという選択をした。そしてその匂わせ存在感をしっかりキャッチするドッグ。会えなくても過去は消えない。一緒に過ごした時間は思い出にして、今を大切にしながら生きてゆく。

かなりざっくりだけどこんな感じ。

私の描いていた奇跡的なハッピーエンドではなく、人生ってこうだよねっていう現実的なハッピーエンド。

繰り返す出会いと別れ、過去と今、人生そのものを考えさせられる大人のためのアニメ映画だった。近頃涙腺が弱い私は、劇中で何度も流れていたSeptemberを聴きながらこれを書き、涙ぐんでいる。

もしも違った世界線があったなら、4人でバーベキューでもしていてほしい。

険しいソロ活マスターへの道

こちら熊本天草の桜はほぼ散り、春本番

新緑が眩しい。

という訳で、相も変わらずカメラ片手に近所をブラつく。

今年最後の桜の様子でも見ておこうと近所の公園へ。

一面枯れ草色だった足元は緑でいっぱい。

木の根にもコケが。

コケ、大好物。

全然ピントが合わん…と地面にくっつきそうな勢いで写真を撮っていると、かすかに人の気配を感じた。

ちらっと顔を上げてみる。

遠巻きに囲まれている…子ども達に。

気まずい。珍しい虫とかいないし。

更に遠くにはお母様方の姿も。

やだ、「あの人、何してるんだろう?」みたいな感じになっちゃってる?

もうちょっと撮りたいけど、徐々に子ども達が距離を詰めてくる…。

君たちが面白がるものなんて何もないんだよーーー

しれっとシロツメクサを撮ってみたりして。

ついでに散りゆく桜なんかも撮ってみたりして。

       

はい、限界です。そそくさと退散。

ソロ活を楽しむには人目なんて気にしないというメンタルも重要だと思うのだけれど。

公園で這いつくばって何かを撮ってる怪しいオバさんがいると思われるのは大変よろしくないので、コケを諦めたことは正解だったはず。どうせたいした写真は撮れない。

 

そういえば、以前はソロ活中に空腹と戦っていたような。

いい大人が一人で飲食店に入れないというしょうもない悩みを抱えていたあの頃。

今でも初めての店の扉を開ける時はやっぱり緊張するけど、気になる店に積極的に入って好きな物を頼めるようになった。、気に入れば2度3度と通って、ついでに情報収集も欠かさない。地元の人に聞かないと分からない事って結構多いのだ。ちょっとずつマイペースにソロ活レベルを上げている。

転勤族の妻は孤独だ。私の地元にでも転勤しない限り、ソロ活は続く。めげずに精進しよう。

 

あ、そうだ、菜の花も咲いてたんだった。

       

黄色はいいね。元気が出る。

ではまた。

海に架かる歩道橋を渡ってみた

とある日の午後。

歩いて隣の島に渡ってみようと思い立つ。

こちらは天草上島と下島を結ぶ、瀬戸海峡に架かる瀬戸歩道橋、通称「赤橋」。

航路確保のため昇降式可動橋になっていて、運良く船が通れば橋が上がるところを見られるのだが…はたして。

下島側、橋の入口はこんな感じ。

この上にある監視所に常駐する監視員さんが橋を操作しているらしい。      

       

渡り始めて一歩目。この光景を見て、一瞬で来て良かったと思った。無骨でありながら、遠目に見るよりはるかに美しい橋である。

青信号ということは船は近付いていないようだ。振り返って上を見上げると監視員さんが目を光らせていた。

       

歩道橋なので車は渡れないが、自転車やバイクは押して通れる。何人かとすれ違っては「こんにちは」と声を掛け合った。それだけで幸せホルモンが出た気がする。いや、確実に出た。

これは船から橋を守ってるやつかな

瀬戸歩道橋から見た天草瀬戸大橋(手前)と天草未来大橋(奥)は自動車用

上島に渡り、瀬戸神社でお詣り後、近くの農産物直売所に向かう。

       

農産物直売所とれたて市場から見た海。遠くに霞むのは雲仙普賢岳

とここで、色々と買い込みそうになって我に返る。結構な距離、徒歩なのだ。何か買ったら絶対に後悔する。悔しいけれど価格チェックだけして手ぶらで撤収。

同じ道を通ってもつまらないので天草瀬戸大橋の歩道を歩いて戻ろうかとも思ったが、歩道橋が上がることを期待して元来た道で帰ることにした。

       

かわいい猫に会った。こんにちは。

冬を越えて有刺鉄線みたいになったススキ。

風化具合がたまらなくいい感じの扉。

と、写真を撮りつつブラブラしながら歩道橋に到着。

さて、結果は。

       

青信号でした。残念。

渡り終えてからも未練がましく振り返る。

はい、残念。

船の通過時、橋が上がっている時間は3分弱との事。船が多く通る時間帯があるようなのでそこを狙ってまた来よう。

 

この橋についてもっと詳しく知りたい方にはこちらのサイトの記事がオススメ。愛を感じる文章で詳細に解説されている。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

ではまた。

母校はまだありますか?

祝・ご入学。

入学式を見届けて、こちら熊本の桜は葉っぱが目立ってきたところ。

 

そんな門出の季節になんなんですが、最近ちょっとショックを受けた出来事がありまして。

妹との会話の中で、校歌をどこまで覚えているか?が話題に。

私たちは小学校で転校を経験し、私は入学した小学校の校歌を完璧に覚えている代わりに、卒業した小学校の校歌は全く覚えていない。正確にいうと覚えていないのではなく覚えなかった。小6の卒業間際の転校に納得いかなかった私の、誰にも気付かれない小さな抵抗だった。もちろん卒業式では口パク、正門から出ようとする母を無視して裏門から出た小学校最後の日の事は、今でも少し後悔している。

対照的に妹の小学校の校歌はしっかり上書きされて、卒業した2校目の校歌しか覚えていなかった。私たちは年子だから、5年近く歌った校歌を完全に忘れて上書きしていた事にちょっと笑った。

そして中学校の校歌。私も妹もメロディーどころか一言一句覚えていない。こんな時こそ検索だ!とググってみるとピアノ伴奏付きの生徒の歌声が聴けた。

二人とも「あぁ~なるほどね、歌ったことある」

思い出したけど、すぐに忘れてしまいそうな…というか、現時点でまた忘れてしまっているちょっと特徴に欠ける歌だった。作ってくれた方に申し訳ない気持ちでいっぱいです、はい。

で、次。卒業した小学校の校歌。

実はこれが、覚えないと心に決めていても耳に残ってしまうくらい特徴があってノリが良く歌詞もいい曲なのだ。妹の記憶が完全に上書きされてしまったのも頷ける。

はい、次。入学した小学校の校歌。

はて。検索しても出てこない。調べてみると4年前の3月31日に閉校していた。

え?二人ともショックで絶句。

東京のベッドタウンであり、今どきの言葉を使うなら、ちょうどいいトカイナカ。廃校だなんて想像もしていなかった。気になって市の人口推移を確認しても大きな減少はなく、むしろ私が子供だった頃よりは増えている。子供だけが減ってしまったのだ。

仕方がないので校歌は私が歌ってあげたけど、もう誰にも歌われていないと思うとなんとも寂しくて切ない気持ちに。

文部科学省は2025年3月31日、令和6年度(2024年度)公立小中学校等における廃校施設の活用状況(2024年5月1日現在)について公表した。2004年度から2023年度に発生した廃校の延べ数は8,850校で、都道府県別廃校発生数は小学校、中学校、高等学校などのいずれも北海道が最多。

若い人が地方に分散して子供が増えない限り、この流れは止められそうにない。

そういえば先日行った道の駅も廃校になった小学校を活用してた。

あなたの母校はまだありますか?

いい名前だね、天草1号

せっかくあちこちで暮らせるのだからと、ご当地ならではの食材探しには余念がない。

ただ、今は日本全国に様々な食材が流通しているし、簡単にお取り寄せだって出来る。なかなかコレは!というものに巡り合えないのが現実だ。

そんな中、数週間前のこと。

たまたま見かけたちょっと変わったカリフラワー。

よく見るカリフワラーと違って花蕾である白い部分が締まっていない。

その名も「はなやさい天草1号」。

品種名からしてご当地野菜感が満載である。花菜類といえば完全にブロッコリー派の私だが、名前に惹かれて数十年振りにカリフラワーを買ってみた。

で。

これが大大大当たり!

程良い歯ごたえとほんのりと感じる甘み。とにかく美味しい。カリフラワーってこんなに美味しかったっけ?という訳で、以降ブロッコリーをお休みして見かける度にこちらを買っている。ブロッコリーごめん。

収穫量が少ないのか、あまり日持ちしないからなのか、他では見かけないところにレア感がある。地元野菜ならではの価格も魅力的。

ワイルドな全体像をご紹介したかったけどお邪魔虫登場のため断念。

食べ方は普通のカリフラワーやブロッコリーと同様。私は蒸す派。

調べてみると、くまもとふるさと伝統野菜に選定されていた。

旬の時期以外には出回らなそうなにおいがプンプンする。これは見かける内は買い一択。

気に入ったものを飽きるまで食べ続けてしまうのは子供の頃から。付き合わせる夫には申し訳ないけど、そういう事なのでお付き合い願おう。

それにしても天草1号、名前がいい。ちなみに天草2号、3号…は見当たらない。

もし見つけたら是非手にとってもらいたい。自信を持ってオススメする。

カメラがあるから歩けるのだ

最近つくづく思う。

カメラという趣味があってよかったと。

知り合いのいない知らない町で、買い出し以外には特に外に出る用事もない。鉄道のないこの島で、運転免許のない私の行動範囲はせいぜい半径1㎞程度。ないない尽くしで引きこもりまっしぐら。

どこにいるのかって?ここにいます↓

kibun-nomado.hatenablog.com

でも、カメラがあるから歩けるのだ。天気がいいから何か撮りに行こう、面白い物がないか探しに行こうと。

カメラを持ってブラブラしていると「どちらからですか?」と声を掛けていただけたりする。「すぐそこです」から会話が広がったりするのも何気に楽しい。広がらなかった時の変な間も嫌いじゃない。

ただ、この散歩、歩き過ぎには要注意。帰り道、家までが遠くて何度も泣きそうになった。そんな時、心の中には「へい、タクシー!」と片手を上げてる私がいるのだが、流しのタクシーを全く見かけないので実際に乗れた事はない。

スマホでも撮れるけど、スマホで撮るために、私はきっと歩かない。

少し前に撮った河津桜散歩の時は身軽に単焦点レンズを使用中。メジロとか飛んでこないかなーと思ってたら来てくれたんだけど、ちょっと遠かった。。。

写真が上手いとか下手とか、そういうのはまた別の話。

意気込みすぎてフライング

屋外コンサート。

すごい熱気です!盛り上がってますね!!

ってこちら、全員かかしです。

縁あって移り住むまで、天草の事をぼんやりとしか知らなかった私。事前に色々と調べていた中で気になったのは「かかし」だらけの道の駅。

ここ宮地岳かかしの里は普段からリアルかかしを楽しめるスポットなのですが、かかしまつり期間は規模が違うとの触れ込みがありまして。

それは行くしかない!とずっと楽しみにしていました。

やっとこの日が来たーと出掛けたところ、かかしの数はすごいけど人の数はまばら。全然盛り上がっていない上に、かかし達の顔はビニールで保護され窒息寸前。

まつりって…とモヤモヤしながらも、せっかく来たし…とパシャパシャ。

一通り見終わってベンチで休憩していると、運営らしきお姉さんから衝撃の一声。

「明日からお祭りなんですよー」

え?

明日から???

何を聞いて今日だと思ったんだっけ。何か見たんだっけ?思い出せない…。

勘違いの原因は不明だけど、勘違いでほっとしました。お祭りに人が来ていないなんて悲し過ぎますからね。お姉さん、声を掛けてくれてありがとう。

さて、ここは道の駅。気を取り直して新鮮野菜を物色。驚きの値段で立派な野菜をたくさん入手し、農家さんへの感謝を胸にもう一度かかしを見てみると。

なんと言うことでしょう。

ビニールが外されていました。

どうですか?リアルかかし。

数えていませんが600体近くいるんですって。すごいですよね。

お祭り当日は混雑したようなので、かかし達を独占出来たのはフライングのおかげ。まさに怪我の功名ってやつです。

これから各地で気になる祭りが目白押しですから、しっかり日程確認して楽しみましょうね。←自分に言ってます

 

こちらの開村期間は3月23日~5月5日。

私はもう覚えましたけど、一応ポスター貼っておきます。笑