誰でも誰かの神になれます

大酒飲みの夫の酒代を少しでも浮かすべく、足を延ばして激安スーパーに行った時の事。

まず、目的の缶チューハイ350㎖10本。ズシッとカゴが重くなる。お次は、酒ばかり飲んでるくせに健康が気になる夫からのリクエスト、体脂肪が気になる方のお茶500㎖8本。

カゴがしなってきたけど、せっかく来たのだからお買い得商品をチェックせねばと店内をウロウロ。豆腐をポイ。納豆もポイ。お、重い…腕がもげる…。完全に順番を間違えた。

 

すると背後から「重ない?カートあんで?」と声が。

私に話しかけているのかい?

振り向くとおばちゃん二人組が「カート持って来たろか?」

神!と思ったけど、持って歩けない重さまで買い物をしてしまうのを防ぐ為、カートを使わないのが私の数少ないポリシー。既に限界近い状況であるが、ありがとうございます、大丈夫ですとお断りすると、

「鍛えてはるんや。余計なことしたらあかんで。運動やんなぁ?」

「そうなん?どこ鍛えてはんの?心配やわ」

神二人組

その後もちょっとしたやり取りをして、私は”重たいカゴを持ちながら店内をウロつく事によって体を鍛えている人”ってことで無事落ち着いた。ちょっと声が大きくてね、周りの人にももれなく伝わった模様。笑

 

神二人組は私がよそ者だなんて知る由も無いのだけれど、思わずたじろぐハイレベルなトークに、ここは大阪なんだ!と実感した瞬間だった。越して来る時、「立派な大阪のおばちゃんになります!」と宣言したのを思い出す。

優しくて面白いおばちゃん達、ありがとう。精進します。