逢いたい木はいますか?
こちらは20年ほど前に購入した森田敏隆さんの写真集。
購入の動機は、私の「逢いたい木」が載っていたから。
子供の頃に住んでいた家の近所に、今にも枯れてしまいそうな桜の巨木がありました。
なぜかその桜の木にものすごく惹かれていた私。
心配で心配で、近くのお地蔵様に泥団子をお供えして復活祈願していたほど。
今思うとこの泥団子…ピュアの塊ですね。 色々ツッコミたいところですが割愛します。
私の引っ越し人生は今に始まった事ではなく、桜の木とは小学生の頃生き別れに。
離れてからも桜の季節が来る度に、
あの木は元気になったかなぁとぼんやり思い出していました。
時は過ぎ、大人になって、書店で物色中に見つけたこの写真集。
何気なくパラパラめくると、そこには生き別れになった桜の木が!!
やっぱり元気が無い。
写真のサイズも他の桜よりすごく小さい。
でも欲しい!からの、2,800円+税!お高い!と一瞬怯んだものの無事入手。
当時は今ほど情報も無く直接見に行くしかなかったので、電車代よりは安いかと。
ちなみに、その桜の木の名は「石戸蒲ザクラ」
後から知りましたが国指定天然記念物であり超貴重種。
そんなスゴい木だったので、心配していたのは私だけではありませんでした。
市の方々や木のお医者さん達があれやこれやと手を尽くしてくれたおかげで
樹勢を取り戻し、奇跡の復活を遂げたのです!
今年も沢山の花を咲かせてくれた様子が写真や動画で確認出来ました。
未だに再会は果たせていません。
逢いたい木は逢いたい木のままです。