プラスチックごみの行方

引っ越しの度に覚え直さなければいけないのがゴミ回収日と分別の仕方。

ゴミ回収日に関してはカレンダーでも貼っておけばたいした問題じゃないけど、分別の仕方は自治体によって本当に様々で、なかなか覚えられない。

それでも今までは幸い(?)ゴミの分別が大雑把な自治体に住んでいた事もあり、それほど気になる事はなかった。親戚や友人宅が細かくゴミを分別しているのを見て、大変そうだなぁーと他人事だったのだ。

ところが。

今回初めて容器包装プラスチックを分別する事になった。もっと細かく分別しなくてはならない地域もあるので、慣れた人にとってみれば何だそれくらい、な事だと思う。私はこの分別作業が嫌なのではない。むしろ大賛成だ。プラスチックを分別回収して、エネルギーに利用したり再製品化できるのなら協力は惜しまない。

ただ、こんなに色んな種類のプラスチックを一袋にまとめて出して、その後どうなるの?役所でもらった「ゴミの出し方」に書いてある”分別して出されたプラスチックごみは業者によって選別されます”ってどういう事?と、気になって仕方がなかった。

しかも、先に出されたごみを見てみると、袋の外からでも他の物が混ざっているのが分かるほどアバウトなものも多い。

猛烈にプラスチックごみの行方が知りたくなってしまった。一番気になるのは”業者によって選別されます”が手作業なのかという事。手作業じゃ大変過ぎて無理でしょう…とも、金属じゃないから手作業じゃなきゃ無理でしょうとも思いながら調べてみると、すぐにいくつかのYouTube動画が見つかった。

 

手作業だったーーー。

ベルトコンベアで流される大量のプラスチックごみの中から、人の手でそれ以外のごみが選別されている。やっぱり、と思いつつも衝撃的な映像に頭が下がる。

逆に指定されたプラであれば、機械で樹脂の選別が出来るらしいので安心した。私のごみが人の手を煩わす事のないよう、分別だけはしっかりしよう。

今までもプラスチック容器って嵩張るなーとは思っていたけれど、実際分別してみたらそれ以外にもプラスチックのごみだらけ。買い物する時にはゴミの事も考えなくちゃいけないね。楽した分だけゴミが増える。

       

先日たこ焼き屋さんにタッパーを持参している人がいて、「これに入れて」って言われた店員さんが驚いてたけど、熱々のたこ焼きでタッパーがおかしな事にならなければ全然アリだと思った。溶けそうなタッパーだった。マネしたいけど…まだマネ出来ない小心者の私。

プラごみのリサイクルにはコストもエネルギーもかかる。外国にゴミを輸出しているような国に住んでいる事を、もっと自覚しなきゃいけないなと思った出来事なのでした。